読解授業のための理論『Reading in a Second Language』

16項目のカリキュラム作成原則③

読解カリキュラムに意図的な練習(deliberate practice)を取り入れること今回はP435の表19-2、3項目目の原則である「意図的な練習」の必要性について、筆者が述べていることを整理してから、考察する。(要点)多くの読解練習の...
読解授業のための理論『Reading in a Second Language』

16項目のカリキュラム作成原則        ②読むための目標を明確にしてから読み、目的のために再読すること 

今回は、P436~437に述べられている、2つ目のカリキュラム作成原則を読み、要点をまとめてから考察する。要点多くの読解の教科書では、読む前の活動を終えたら、次に文章を単に読むように指示されているだけで、読むための明確な目的が提示されていな...
読解授業のための理論『Reading in a Second Language』

16項目のカリキュラム作成原則①多読と頻読

P436から、前回まとめた読解カリキュラム作成に当たっての16の原則が1つずつ説明されている。今回は原則①の多読と頻読について要点をまとめてから、考察を述べたい。(要点)これまでの読書研究で、第一言語及び第二言語の読解力は、できるだけたくさ...
読解授業のための理論『Reading in a Second Language』

第19章 読解カリキュラムと指導

5月3日 今回はまず、第19章の表19-1に述べられている読解指導のカリキュラムを作成するにあたって、読み手が備えたい重要な知識とスキルをまとめる。次に表19-2で具体的に提示されている読解指導のための16項目のカリキュラム作成原則を踏まえ...
読解授業のための理論『Reading in a Second Language』

第3章 文章理解の過程、最近の研究結果について

4月26日 今回は第3章のP57にある表3-1の要点を述べてから、考察を述べたい。  文章理解をするために行われている処理に関して、最近の研究でわかってきたこと要点① 文章を一文ずつ読んで行く際、読み手は意識することなく持っている文法や文の...
教室活動×ICT

ICTを利用したモジュール型コンテンツ

今回は、2024年度に授業をしながら考えたこと、「ICTを利用したモジュール型コンテンツ」について書きたいと思います。そもそもなんのこと?モジュール型コンテンツというのは、わたしが思いついた言葉なのですが、ネットで検索したらマーケティング関...
読解授業のための理論『Reading in a Second Language』

読解授業の作り方

日本語学校での読解授業では、JLPTやEJUなど試験に合格するとか、高得点を取るなどの目的で、それに向けて作られているテキストを使用して問題を解く練習をする。または文法、語彙、読解、聴解、会話などが、課ごとにまとめられた総合テキストの中に掲...
教室活動×ICT

クラスの授業の音読に「韻律読み上げチュータスズキクン」を使ってみた

今回の記事では、発音、アクセントを学習者がセルフチェックする際に「韻律読み上げチュータスズキクン」を使ってみたことについて紹介します。毎日の音読練習授業で文や文章を音読するのは、ごく普通のことだと思います。昨年、私が授業で行っていたのはJL...