学習者のデジタルリテラシー能力を促進すること
今回はP444~445に書かれている原則⑬を要約してから考察する。
(要約)
近年、語学学習において学習者がデジタルテキストを利用することがますます増えている。とはいえ、学習者がデジタル機器を使いこなすスキルが、デジタルテキストをアカデミックな場面で活用できることに直結するわけではないと筆者は指摘している。「学び方を学ぶ」という文脈で、語学教師は以下の表19.4に示された課題に取り組むべきであると、筆者は述べている。
表19.4 読解力を支援するデジタル課題
1.オンライン上の情報検索力への支援
2.学術的に関連性のあるオンライン情報が探し出せること
3.オンライン情報の批判的読解
4.情報の相対的な重要性の判断
5.オンライン情報の正確性、信頼性、偏りの判断
6.著者の特定(著者の専門性や所属、資格など)
7.オンラインテキスト内や複数のテキスト間での効果的関連付け
8.オンライン情報に対する責任を持った活用法(引用、参考文献の明示など)
(今回読んだところからの考察)
ネット上には膨大なデジタルテキストがあふれている。そして、アカデミックな場面でレポートなどを書くために、参考資料として大量のデジタルテキストを選び、読みこなしていくことが求められる。こういった場面で今回の表19.4に書かれているような項目を改めて整理し指導に活かすことは、たとえば大学や大学院への進学を希望している学習者を支援する際、必要だろう。私は日本語教師になってから10年後に大学院に進み、修士課程を終えた。研究のためにさまざまな資料や論文をデジタルテキストで探す必要があったが、選んだ資料が表19.4の5番の観点からふさわしいのかどうかや、8番の具体的方法を在学中に学んだ。学習者にとって、ある情報がアカデミックな場面で必要な場合、プラットフォームにキーワードを入れて検索し、文献や資料、論文を閲覧すること自体はそれほど難しい作業ではないだろう。現在、日本の大学院受験の準備をしている学習者をサポートする事が多いが、表19.4の3番や7番の項目に支援が必要であると感じている。特に7番は、大学院を志望する学習者が研究計画書を作成する際、必要なスキルだと思われる。

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