ICTの勉強会に参加した時のこと
2017年だったと思うが、勤めていた学校の上司と同僚と一緒に、日本語教育×ICTの勉強会に参加したことがある。ALCの主催でテーマは反転授業をするためにどうやってICTを活用するか・・・みたいなものだったと思う。自分のパソコンを会場に持ち込み、講師の先生の説明を聞きながら、教室でどうやってICTを活用するか学んだ。
日本語教師になった時、2008年だが、私はWordもExcelも全くやったことがなくできなかった。授業で使うプリントさえ、最初は手書きで作っていた。これではまずいと思い冷や汗をかきながら悪戦苦闘して少しずつ覚えたが、当時勤めていた学校では手書きのイラストとか紙の絵カードを豊富に用意するように言われていたので、授業で教室にパソコンを持ち込んで使うことはほとんどなかった。
そんな経緯があったが、その勉強会に参加したころから次第に授業にICTを活用する流れがどんどん進んでいた。
勉強会で一番印象に残っているのは、ICTの活用法でなく、講師の先生の一つの質問だった。それは「あなたが、授業をする上で一番大切だと思うことは何ですか」のような問いだった。その答えを付箋アプリを利用して各々がそれに書き込んだものをスクリーンで全体共有するというタスクだった。わたしがその当時、授業で意識していたのは、教室でいつも笑い声が絶えないような楽しい授業だった。というより、学習者が授業の時につまらなさそうにしていたり、授業とは関係ないことをこっそりしていたりするのを見るのがとても嫌だった。なぜならそれは自分の授業が面白くないから、授業の進め方が魅力的じゃないからで、学習者の興味をひきつける、楽しいと思って授業に参加してもらうことが何より大切だと思っていた。そこで、付箋に「学習者が楽しいと思う授業をすること」のような答えを書いたと記憶している。
全参加者の付箋がスクリーンで共有されて、講師の先生が最後に、先生自身が授業で大切にしていることを言われた。それは「学習者を知ること」という一言だった。それを聞いた時、心に衝撃が走ったというか電流が流れた。
私は自分が学習者からどう思われているかに気を取られていたのではないかという事に気づいたからかもしれない。勉強会で学んだ反転授業に使うスライドにyoutube動画を埋め込む方法他よりも、「授業をする時、学習者を知ること」、これが今でも自分の教訓の一つになっている。

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